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さぁ、始めよう。

一般的にボウリングをプレイしたい場合、ボウリング場へ行ってお金を払ってプレイする必要があります。
ですがボウリング業界におけるプロは、お金を払ってプレイを楽しむのではなく、プレイの結果に応じて賞金を稼ぐことが可能です。
では競技ボウリングで戦うプロは、一般人がボウリングを楽しむ場合と比べるとどのような違いがあるのでしょうか。
プロのボウリング選手のなり方や仕事内容も含めて考えてみましょう。

プロボウラーになる方法を知ろう

プロのボウリング選手は、プロボウラーとも呼ばれています。
プロボウラーとして認められるためには、日本ボウリング協会のプロテストで合格しなければいけません。
プロテストは年に1回実施されているので、プロボウラーを目指すなら、まずはプロテストの合格のために準備を進めましょう。
ただしプロテストは、誰でも無条件で受験できるものではありません。
日本ボウリング協会に5年以上在籍しているプロボウラーから推薦をもらうことに加えて、全国のボウリング場もしくはアマチュア団体の公認アベレージにおいて年間130ゲーム以上をこなすという条件もあります。
さらに男子だと190アベレージ、女子は180アベレージ以上を有していることも受験資格の1つです。
またプロテストの前日までに16歳の誕生日を迎えていなければ、その年のプロテストは受験できません。

ボウリング業界におけるプロテストの内容を確認

ボウリングのプロ選手になるためのプロテストにおける第1次テストは実技になります。
4日間にわけて行われるゲームテストを実施して、男子は1日15ゲーム、女子は1日12ゲームで決められたアベレージ以上を獲得しなければ次のステップへと進むことができません。
そして第2次テストの実技でも、第1次テストと同様に4日間にわけたゲームテストとなっています。
第2次テストまで合格した場合、第3次テストへと進めます。
第3次テストにおける内容は、面接や身体検査、さらには筆記テストのみです。
筆記テストでは、一般常識を含むプロボウラーにおいて必要な知識を問う問題が出題されます。
過去の出題傾向などを確認したうえで、筆記試験に合格するための対策を行っておくことが大切です。
ちなみに第3次テストにおける筆記テストで不合格だった倍、研修後再試験が可能です。
また第1次テストは東日本と西日本の会場に分けて実施されています。

プロボウラーの収入はどのくらいか

プロのボウリング選手になったら、安定して稼ぐことができるというイメージを持っている方もいるでしょう。
ですがプロボウラーになっても、稼ぐことができるのは基本的に大会に出場して優勝した方のみです。
ボウリングのイベントに参加して収入を得る場合もありますが、イベントに呼ばれるのは大会で優勝できる選手もしくは一部の人気がある選手のみです。
つまりプロボウラーになっても、大会で優勝しなければ稼ぐのは難しいという点に注意が必要です。
例えば20代のプロボウラーであれば、ボウリングにおける収入は年間で10万円~30万円ほどというケースも多く見られます。
年に何度も優勝できるプロボウラーであれば、年収が500万円以上の場合もあります。
しかし多くのプロボウラーは、プロボウラーと兼業して仕事をしているという点も押さえておきましょう。
本業で稼ぎづらい方も自分で現金化する方法があります。
急に現金が必要になったときなど、知っておくことで窮地を乗り切ることができるでしょう。

世界のトッププレイヤーの年収数千万円

大会で優勝しなければ稼ぐのが難しいプロボウラーですが、世界で活躍できるトッププレイヤーになると実力次第で大きく稼げるチャンスが存在しています。
そもそも日本国内の場合、プロボウラーの数は少なく、大会の優勝賞金は高くても数百万円ほどです。
一方アメリカの場合、国内よりプロボウラーの人数が多く大会で優勝するのも難しくなります。
プロとして活躍する選手も多い分、アメリカでは1回あたりの優勝賞金が数千万円になることもあります。
そのため世界で活躍するトッププレイヤーは、プロボウラーとして年収1億円以上になるケースも見られます。

プロボウラーの仕事について考えよう

プロボウラーの優勝賞金だけで生計を成り立たせるのが難しいボウリング選手は、どのような収入手段を持っているのでしょうか。
ボウリングとは関係ない仕事をしている方もいますが、ボウリングに関する仕事をしている方が多くいます。
特に多いのが、所属しているボウリングセンターでスクールやレッスンを開催しているケースです。
多くの生徒がいるスクールやレッスンで講師として働くことで、プロボウラーとして優勝できる頻度が少なくても、ボウリング関連の仕事だけで生計を成り立たせることが可能です。

アマチュアが参加できる大会も多い

プロボウラーは、大会に参加して賞金を稼ぐチャンスがあります。
ですがボウリングはプロだけが大会で稼ぐことが可能な競技ではなく、アマチュアの場合でも大会に参加して稼ぐことが可能です。
アマチュアのみを対象としている大会もありますが、中にはプロとアマチュアが一緒にボウリングをプレイして優勝を競いあうケースも見られます。
プロとアマチュアという違いがあるのだから、プロアマ混合の大会でプロが優勝するのは当たり前と思う方もいるでしょう。
ですがアマチュアのボウリングプレイヤーの中にも、プロと同じくらいの実力を持っている方も多くいます。
そのためプロとアマチュアという違いがあるからといって、実力に大きな差があるわけではないという点を押さえておきましょう。
実力が同じくらいのプロとアマチュアが活躍する世界だからこそ、プロアマ混合の大会では白熱した試合展開が楽しめます。

本気でプロを目指すなら世界を狙うことも必要

国内におけるプロボウラーの数が増えている一方で、日本ではボウリング場は減少傾向があります。
ボウリング場の減少に伴って、日本プロボウリング協会が主催する大会の数、そして賞金額も減少傾向が見られます。
そのためこれからプロボウラーを目指しても、実力がなければ安定して稼ぐことは難しいため注意しましょう。
より多く稼げるチャンスを狙いたいなら、国内だけではなく、海外での活躍も視野に入れて活動してみるのも選択肢の1つです。
もちろんプロボウリング協会も、ボウリング業界を盛り上げるためにさまざまな工夫をしています。
今後ボウリング業界が盛り上がることがあれば、大会数や賞金額がアップし、活躍できるプロボウラーの数も増えていく可能性があります。

どのような人がプロボウラーに向いているのか

アマチュアでボウリングを楽しむのであれば、趣味の1つなので自分が好きなタイミングだけプレイをして楽しむことができます。
時間に余裕があったらアマチュアも出場可能な大会で優勝を目指すことも可能です。
一方プロボウラーは、趣味ではなく仕事としてボウリングをプレイしています。
そのためプロとしての自覚を持ち、ストイックにボウリングと向き合い技術を磨くことが大切です。
トップ選手であっても、練習を怠ると実力が落ちてしまうこともあるため、常に自分を磨き続けて実力を高めていけるかどうかが、プロボウラーとして活躍できるかどうかを左右するポイントの1つです。
さらにストイックにボウリングと向き合えるかどうかに加えて、勝負所で集中力を切らさず自分の実力を発揮できる方がプロボウラーに向いています。

地位を安定させるために大切なこと

プロの選手と聞くと、チームに所属して活躍するというイメージを持つ方もいるでしょう。
しかしプロボウラーは、プロテストに活躍した後もチームに所属するのではなく、個人で上を目指して活動していく競技です。
しかしプロボウラーとして優勝する、人気が高まるなどの実績が伴ってくると、企業とスポンサー契約が結べるケースも見られます。
スポンサー契約によって、費用などさまざまなサポートを受けられます。
まずは大会で優勝できる実力を身につけて、スポンサー契約を目指すなどの方法で、プロボウラーの地位を安定させることが大切です。

趣味か仕事かがプロボウラーとアマチュアの違い

同じようにボウリングをプレイして大会に出場している場合でも、プロボウラーとアマチュアにはさまざまな違いがあります。
プロボウラーになるためには、プロテストに合格しなければいけません。
そしてアマチュアは趣味の1つとしてボウリングを楽しめるのに対し、プロボウラーはプロとしての自覚を持ち仕事という形でボウリングと向き合っていくことが大切です。
ストイックにボウリングと向き合い技術力の向上を目指すことが、プロボウラーとして活躍して安定して稼ぐために必要なポイントです。
ただし実力がなければ、プロボウラーになっても安定して稼ぐことは難しいので注意しましょう。